倒れ付すとも。

自分が満足して死ねればそれでいいのです。

蛇足

言いたいことは山ほどあった。

口から紡げるのは僅かでひん曲がったものだけだった。

価値はないんだ。私に価値はない。

なにもかも受容することなく黙れない私に大切にする価値はない。

罵倒の言葉は私側は口にしちゃいけなかった。

でも嘲笑われ軽視される度ずっと苦しかったから返してやりたいとずっと思ってた。反逆してやろうと思ってた。私の醜い加害性だ。この加害性がチラつくたび怒られるのに消えやしないし、しょうがない仕方ないって諦めるほどふくらんだ。吐き出すことは許されるわけが無い。後でごちゃごちゃ言っちゃダメだって言われてたのに。

 

私の癇癪で気持ちを完全に萎えさせればそれで良かった。だから敢えてあのタイミングで罵倒の言葉を口にした。そうすればこんな価値のない人間を気持ちよく放り投げて捨てることが出来る。たくさんの人達から差し伸べられている救いの手をなんの躊躇いもなくとることが出来る。それがこんな私にできる大切な人を楽にする最後の方法だった。

だけど私をいつか完全に忘れられるのが少し悲しくて、傷という形でもいいから残りたかった。もう私は化け物でしかない。どうか。