諸悪の根源
冷静に考えてみればその通りなのに、認めたくないものというのは人生に多数存在する。
例えば私の今の惨状は完全に自分のせいだ。
私は自ら進んでいい子になろうとした。自ら自分に制限を課し、いい子を演じる自分に酔っ払っていた。今更それを辛いなんて戯言を吐いていいものか。いいわけないだろ。本当の自分は殺しきるか、矯正した上で露出させるべきだ。醜いものを晒し続けたことに謝罪して回らねばならない。
病み始めたのだってリスカしてみたいと思ったからだ。それ以降転がり落ちたような気分でいたけれど、自ら一歩一歩降りていただけでしかない。
病んでる自分に酔ってるだけだ。全部嘘だ。
私は鬱じゃない。統合失調でもない。双極性障害でもない。ただの怠けだ。人の金で通院してメンヘラぶるのがそんなに楽しいのだろうか。楽しいんだろうな。吐きそうになりながら飲む大量の処方薬も飲む度に増える度にメンヘラ自慢で嬉しくなってるだろ。最低だ。赦されない。皆非難して蔑む。
昨日悲痛な彼女の苦しみを聞いた。
私はなんて酷いことをしたんだろうと思った。
私は彼女に重荷を課した。縛って愛を乞うた。彼女の苦しみをちっとも聞こうとしないで自分の悲劇のヒロイン語りを延々としてきた自分が殺したくなった。こうやって自分の事を結局考えてる所も最低だと思う。
どうやったら彼女の為になることができるのか分からないで、どうやったら救えるかも分からないで、ただ苦しい呼吸が少しでも楽になればとマイクを叩き続けた。彼女はそれに対してお礼を述べた。私は今までちゃんとお礼を欠かさずしてきただろうか。酷いことをしてちゃんと謝っただろうか。なにもかもが足りない。
メンヘラの振りをして薬を飲んで遊ぶ。結局やっていることは堕落の気持ち悪い行為だ。気分が良くなった後にぐるぐると落ちていく。
いつか完全なる私の上位互換が現れて、彼女の気が済むまで私が生きたあとは彼女を幸せにしてあげて欲しいなと思う。こういうことを言うとあなただからいいのに、あなたじゃなきゃダメなのに、って言って貰えることが多い。ならば私が変わるしかない。私がちゃんとした人間にならなくちゃ。1から生まれ変わるように根性を叩き治さねばならない。口だけ達者で実行に移さない自分が嫌いだ。それでも自己愛は加速して、また今日もこうやって駄文を吐く。