倒れ付すとも。

自分が満足して死ねればそれでいいのです。

逃亡

あけましておめでとう、は言えそうにない。

 

12月はいろいろあった。というか、今年の冬がちょっと波乱すぎたかもしれない。

 

もう1回付き合おうか、ってなったのが11月。甘やかされ、慰められ、手を引かれ、うっとりとぬるま湯の日々に浸っていた。楽しかった。

 

気づいたらまた自分自身を肯定できない日々と不安がやって来ていた。それに罪悪感を感じていた。そんな私を救けてくれる彼女の要求は全部呑みたかったし、彼女の理想とする素敵なおんなのこでいたかった。私を人間として見てくれるなら多少の無理はどうでもよかった。全てを笑って流して従順に、ただただ愛されていることが幸せで、時々幸せ借金が溜まってるなと思って、それでもこのままでいれると思ってた。

 

それなのに私は、なんて非道いことを。

私はその全てをゴミにした。

 

許されるんじゃないか、なんて期待して私は自分の本質を見せることに踏み切ってしまった。

つまり、今までの理想的に振る舞う私は作られた外面だった、作った化けの皮だったとバラしたのだ。

多少の無理、が積み重なってカチンときてしまったんだと思う。なぜ耐えられなかったのか分からない。また笑って流せばよかった。愛故だねって笑って許せばよかった。今までそんなのどうって事なかっただろうに。ただちょっとだけ私も怒ってみたかったのだ。許されるって思い上がってた。

 

駄目だった

 

自分が取り繕ってた事を知られて尚優しくなんてしてくれるはず無かった。一気に冷めた態度をとる彼女に恐怖が湧いた。私の今まではぜんぶ駄目で、楽しかったことも私が化けの皮を被っていたなら全部ゴミ。過去の話をいくらしても、全部偽りだから駄目だって。心の奥底から要求を呑めなかった私が、頑張れなかった私が、本当は理想の姿じゃなかった私が駄目だった。

私自身のことも受け入れてもらってると思ってたけどそれも違った。面倒臭いとは思わないから付き合ってくれてると思ってたけど、面倒臭さに耐えることに慣れきってしまってただけだった。誤解が誤解を呼んだ。嘘をつき始めたのは私からだった。

 

もういっそ殴られた方がマシだ。暴力で私に訴えて気を晴らして欲しかった。直接な痛みで分からせて欲しかった。事実とすくなくなった文字だけが淡々と失望で突き刺さった。

全部私が悪い全部私のせいだって毎日唱えた。毎日思い知った。

私のせいで何もかもが終わった。

 

関心が一気に薄れていたのを感じた。警戒されて壁ができた事実で何度も自分を刺した。

 

私じゃなくても構わなくなってしまった。

私は唯一じゃなくなった。

諦めと、冷たさと、呆れ。真面目に話そうとしても嘲笑が返ってくるし、全部無駄と判断されるようになってしまった。ただただ私が面倒なやつだと厄介に思われて私が不快であるという意思が痛いほど突き刺さる。

なにもないのが苦しかった。自分の行動じゃ1ミリも彼女が動かず動きたくなく、纏わり付けば心底面倒だ、とみせつけられてもそれでも好きだって言われて矛盾でグチャグチャになってどう考えればいいか分からない。

 

好きな人に愛される為の自分磨き、の延長線上に私のいい子思想が重なった場合の結果はゴミと断じるに相応しかった。

それでも私を捨てようとしないで、彼女はなにが楽しいのか全く分からなかった。今つらいと訴え掛けても今は切り替え期間だから、と返ってくる、切り替え期間ってなんだ。なにされても怒っても絶望しても苦しんでもいけなくて、待たないといけないらしい。そんなの知らなかった。聞いたこと無かった。

 

私が消えれば全部終わるんじゃないか?と思った。結局そうだ。気持ち悪いなめんどくさいなうざいな、そうやって切って捨てられるなら何も言えない。人間関係は全部手放そう。昔きみが望んだように他人との関わりを絶ってみよう、ああでも今更そんなことしても、私自身には価値がないんだっけ。じゃあ全部自分ののせいにして彼女が罪悪感なく私を捨てられるように、とことん嫌われなくちゃいけない。それすら別に、とかで潰される。疲れた。消えたい。消えなくちゃいけないことにして、義務によって死にたい。

 

疲れた。

目の前が真っ暗で、簡単に涙が出る自分が嫌いで、罰を、罰をあたえないといけなくて、でもこういう姿勢もめんどくさくて気持ち悪い。一挙手一投足がダメな気がして、なにもかも辞めたい。

 

このまま親族の新年会に出たくない。我儘はやめたい。ぐるぐる考えて止まらない。