倒れ付すとも。

自分が満足して死ねればそれでいいのです。

蝉の抜け殻

最近は酷暑で疲れ果てている。

 

バイトは思いの外順調だ。手首の傷痕を指摘されたことはない。むき出しで働いているにも関わらずよく耐えてくれるな周りの人々、と思っている。いつか限界が来てクビ、というのは想定しているものの、やっぱり考えるのは怖い。小さなミスひとつひとつでクビになることを想像して泣きながら眠りたくなる。仕事自体はなんとか(同時に入った新人さんたちの中では最低だが)こなせるようになり始めている気がする。

 

学校は1日も休まず、誰も出ない午後の補講に1人でも出るようにして、朝自習にもきっちり参加して、取り敢えず先生方に「がんばっている」「まじめだ」という印象を与えられたと思う。転校生にも優しくする。相も変わらず女子達の中では幽霊だが、新しい転校生の子には頼られている。

彼女が些細なことや暇つぶしに私を呼ぶ時、無理がある提案をした時、彼女に私はいいように使われているだけでは?と考えてしまうことがある。そんな計算高ぶってる自分が嫌いだ。

 

最近、満員電車にイヤホンの電源が切れた状態になって乗ることになった日があった。

その日は疲れていて、思考もマイナス気味だった為幻聴で頭がいっぱいになり電車の中で過呼吸を起こしてしまった。その時優しくしてくれた目の前の女性に、この人は私がどんなやつか知らないから純粋な気持ちで助けてくれたんだな、と考えてしまった。

またある時は、自分を甘やかすような言動をしてしまったりする。

 

自分が嫌いなのか好きなのかわからない。人間の二面性を唱えられてもこの辛さは変わらない。救いを求めても聞こえるのは、選んでしまうのは優しい声より自分を地獄の底へ突き落とす幻聴だ。

疲れた。もう何も考えたくない。抜け殻になって踏み潰されて塵になって逝きたい。

 

最近は自傷行為も自殺未遂もしていないが、電車のホームで立ち尽くすことが多い。人身事故で電車が止まる度に、ああ楽になれたのかなと思う。線路に飛び降りる少女の動画で見た背中が羨ましい。冗談で電車に飛び下りたら電車は止まるねと家で呟けば、そんなことしたら本人確認の時ウチの子じゃないって言うことにした、と母に言われた。